2021/08/05 カテゴリー:Diary
by fuchidori
贈りものにできるような「ミニ額タイル」はできますか? とお声がけいただき、今夏は4種のタイルを制作しました。「タイルをつくる」となると、四角い世界の内側が私の担当、ということになりますが、今回はフレームもお任せいただけることに。早速、数軒の画材店をめぐり、絵柄にあいそうなものをセレクトしてきました。
©fuchidori2021
花が咲き、実をつけた木で鳥たちが安らぐ様子を描いた一枚です。公園や森の中を散歩していると、鳥たちが集う、賑わいの木に出合うことがあります。よく見ると、美味しい木の実がなり、きれいな花が咲いている。この木を飾ったお部屋が、暮らす方々の癒しの場になりますように、という願いを込めてつくりました。
©fuchidori2021
こちらは育ちざかりの木。雨にも暑さにも負けず、のびのびと枝を伸ばす植物たち。そのたくましさを見習いたい!という気持ちで、モチーフに浜辺の草花を選んでいます。
制作の様子>>素地に絵を描いた後、一枚一枚釉薬をのせています。
一度目の焼成では、色ムラが残り、釉薬の盛り上がりも浅い状態に。ここからさらに、2度、3度、釉薬を重ねて焼いています。収縮率の関係で一度目の焼成では線も太めに出てしまうため、色の分け目にも、筆を入れて釉薬を足し……。すべて手のひらサイズのため、コーヒー豆に絵を描くような気持ちで(描いたことはありませんが ^^)鳥のボディにも模様を入れてみました♩
完成した4枚です。窓枠部分は、どれも名刺サイズ程度の大きさに仕上げています。右上は、青い鳥。幸せの種はあちらこちらにありますよ♩ という思いを込め、3羽の青い鳥を描いています。左下は、吉祥果のザクロをモチーフに描きました。昔の方は、ザクロを「子宝と豊穣」の象徴と考えていたそうです。
表面に触れていただくと、模様がぷっくりと浮き出るようにおつくりしています。光があたる場所では、一層輝いてみえるのがタイルのだいご味です。それぞれのタイルが、福を呼び込むきっかけになりますように…(^^)